きみのあのむぎわらぼうし かぜにふかれとばされてった れっしゃのまどあかねぞら いっしゅんのなつのおわり ほんとのきょうだいみたい そういわれてそだってきた きみといつでもいっしょにいるのが ふつうとおもってた でもなぜかきゅうにぼくは てをつなぐのがはずかしくなったんだ なにもかわらないふたりだったのに ゆかたのきみにはっとしてからかな きみのあのむぎわらぼうし ぼくがもっとてをのばせたら かぜにそうとばされずに しゅうてんへはしりつづけてた おとなになるってそういうことか ふと思い出したせつなさ ぼくがすきなあいどるを きみはすきじゃなかったね それがしっとのようなものだって あるとききづいたよ せいふくをきはじめたころ どうでもいいひみつがふえてきた ぼくたちのせたけもかなりさができて ことばづかいもよそよそしくなった ぼくはむくちになっていた きみがわるいわけじゃないんだ これがはじめてのこいと いつの日かだれもしていく せんこうはなびがさみしくきえた あのなつやすみがなつかしい どこへむかっていたのか おぼえていないけれど はしるれっしゃのまど あけなければ ずっとあの日のまま ゆめをなんどみたことだろう いつもおなじばめんばかりだ なぜにぼくはかぜのなか このてをのばさなかったのか きみのあのむぎわらぼうし ぼくがもっとてをのばせたら かぜにそうとばされずに しゅうてんへはしりつづけてた おとなになるってそういうことか ふと思い出したせつなさ