ARABASUTAAの背骨をキスませ歩くこの現世は なぜこんなにも醜く穢れに満ちているのでしょうか 私は今日も一人 脇目ふらず 主の靴泥まみれようが ただ歩いていたいのに 声をかけるのは誰 肩をつかむのは何 いとわしいモノラに立てた 美少女は双白の蝶 日常に舞う詩 今はどこにいるの 私の愛しい 妹たちお姉さま 崩れる夜に問う かつて麗しの森 同じ一つの茎に つらなり咲いた私たちは ああ美しい白百合 月光のL'Amant 忘れぬ香りを 風に放って 静かに声合わせましょう けぶるもやは震える 共に歌い夢を交わし 甘い眠り分け合い たとえ時を隔てたとて つながる指先銀の糸 広げた胸重ねましょう 濡れそぼってこぼれて 金華の玉月花の種 また互いを見守る 消して人が持てなかった 愛という美学はここにある PIJONBURADDOの心臓うるませ見るこの現実は なぜこんなにも乾いた悲しみがあふれるのでしょうか 私たちは一人も 口はしない 白百合の記憶を抱きしめ ただ歩いてゆくだろう 生きたえんように