きふじんのあまいこうすい とうめいなちょうのはねのようにまい おうぎのかげのささやきが がくしらのぜんそうにとけて ふろあえとつべりだすわたしのつまさき すそをひきずるきぬずれと かさなりあったくつおと たちどまりみあげれば あおいめをしたそのひと ことばのないまなざしのかいわ つつまれるて うさぎぬのてどうごしに つめたいゆびつたわれども ふあんのかけらひとつなく しょうじょのあこがれのゆめは いまこのときへとおつばれる わるつはほしのまたたき おののきににたうつくしいよるはすぎ おもうのはなもしらぬひと みずうみいろのかのひとみ はくあかんのもんぴのそと ふかいもりにひとりまよい やがてつきのひかりおちて よこたわるひすいのみなも そしてあたりにたたずむあなた ことばもなくさしだされるうで だきしめられ めまいのはておどっている きんのうろこまとうさかな ぎんのこえでさえずるとり さきみだれておぼれるはな ここはどこで あなたはだれ またこよいもさまよいこんでは いばらのとげおそれもせずおくえおくえ ことばもなくさしのべるうでを からめとられ やみにむかいおどっている これがゆめであるのならば どうかけしてさめないよう にどとはなれないように わたしのしんぞうをとめて まっかなのばらを そのてでもぎとるように