もしもてのひらに ひとつだけはなの ねをうえることが できるとしたなら いまのわたしは ひっそりとあおく くびをもたげる すみれをえらぶ かれはてたなみだの いってきではくような かつてのわたしは みにはまるほどの しんくのばらやらんで かざりたてて このてにできぬ ものなどないと ただひたすらに ゆめおっていた すぐそばにたたずむ あいにさえきづかずに かぜともにゆきさりし あおくうつくしいはるよ さあここにめぐれ もういちどだけ つかまえたおもみが かさなるくちばなでも しろいほねすけるうでに ながれのぼるあたたかな すみれいろのちよ あとひとはるを