すべてのそらのいろをおぼえているむねのおくに いまテレビにうつるあとのくもひろがるの ねつをはかるように あなたはわたしにてをあてて まつげのさきをかむ あさつゆをくちにふくむように ちいさないのちがめばえてる このからだがただかなしむの テーブルにはコーヒー ほかになにもないこんなあさに なにをのこせばいい そっとふたりだきあうけど めざめるまちのすみで とりはきょうもないている とおいくにのおかの じらいのうえにもさくあざみ そんなふうにいつか わたしたちつよくなれるかしら まどをあけたらそらは このへやのなかまでてらしてくれる そしてなにも知らずにうまれるいのちを むかえてくれる みてあとのひかり いたいくらいあおいそらも ささやかなゆめさえもえてしまう おさないひのゆうやけ あなたとみたあめのよあけ すべてのそらのいろをおぼえている いつまでも