おやしらずがはえてきたよこわいからはいしゃにはいかない おやしらずがはえてきたよだれもしらないあいだに おおきくくちをあいてしあげのBURASHIを ひざまくらにあたまのせてみあげるのがすきだった かぞくしゃしんはいつだってなごやかにいろあせず ひとりでくらすへやのなかほほえんでいるのです いもうとをだいたははおやとまじめすぎるちちおやと まるできのうのことのようまるできのうのことのよう あっというまにときがすぎいつのひかやさしくなって あしたあしたときながなふりで「ありがとう」とかなにをいまさら たまにかえればごちそうもうこどもじゃないのにね ああだけどやっぱりあなたのこでよかった かぞくしゃしんはいまもまだなごやかにいろあせず ひろくなったうちのなかほほえんでいたのです しゃしんのなかのふたりのめがとてもつよいから わたしがここにいるいみわかったきがしたのだよ このしあわせがあなたのしあわせであること このかなしみがあなたのかなしみであること だいじょうぶ!しゃしんはこれからもなごやかにいろあせず ひとりでくらすへやのなかひかりをはなっていくのです わたしもいつかこんなふうにひとをあいせるだろうか しあわせのいみをだれかとわかりあえるだろうか おやしらずがはえてきたよこわいからはいしゃにはいかない おやしらずがはえてきたよだれもしらないあいだに