はじまりのひ つめたいくうきがからだをやさしくつつむ やがてとおくのそらがしらみはじめる だれもいないあさのまちにたつまいにち すこしおおきくいきをすいこんでみる からっぽのかぜはわたしにとてもよくにてる どうしてよるはひとをさびしくするの なんてだれもわかってはくれない まよってきょうもいくばしょなんてない それでもまちはうごきはじめる わたしをおいて あのとききみのこどくをかんじていたの ちいさなじぶんをおもってきょうもねむれない せめてゆめのなかであえたら なんてだれもかなえてはくれない きみにつたえるすべさえしらずに きょうもとまっている だれもわかってはくれない まよってきょうもいくばしょなんてない ゆめなんてだれもかなえてはくれない わたしはあるくことすらできなくて それでもあさはうごきはじめる よるはあける よるはあける