ガラスの靴なら叩き割った 鬼退治はとうに投げ出した みんなお幸せに ハッピーエンドの犠牲なんて 本当は誰でもよかったって また繰り返し 壊しても 逃げ出しても 誰が書いたかも知れない古いト書きに縛られてる 妖精も王子も 助けに来ない それがいいの 御伽噺じゃ 切り捨てられるような結末を 見ていてくれよ 嗤ってくれよ 挟める栞なんてない 唯一つ この身体で 捻じ曲げた歪みの代償の罰 賽ふれば進むゲームじゃない 進まないことを選んでみたいの 100年眠り続けたいよ 赤い頭巾はダサいから嫌 森の中の塔に一人でいたいの 回る糸車の音 鈍く光る針先 触れたなら 当たり障りのない言葉で 都合の良い展開描いて 誰の物語? チープな定義を振り翳して 大切なものは零れ落ちて また繰り返し ぼかしても 書き変えても 誰もが当然のように知ってるテンプレが邪魔をする 役名もセリフも 決まってない それがいいの 御伽噺じゃ 切り捨てられるような役割を 与えてくれよ 渡してくれよ 戻れるページなんてない 唯一つ この覚悟で 主役はどうぞどうぞ いずれまた誰かが show you, show you 蛇足ならいつでもmake it, make it 終わらない改変をまた 鮮やかな新緑 チャコールの瞳に 揺れるまま眠りにつく どうか構わないで