夕暮れに咲いた陽を見ている 永遠なんてないこと気付いている 「ねえ もう何にもわかりたくないんだ」 僕ら藍に飲まれてゆく 湿った夜風と眠る街灯 まるで世界に僕らふたり取り残された様 歌が響いてる 針は進んでゆく 全部全部 思い出になってく さあ 行こうか 境内の先、星が歌うあの場所へ 「きっと覚えていよう」最後の約束 僕ら絶対僕らを殺されちゃダメだ 笑った君の 背後弾けた 星が降るなか たしかに僕ら描いたんだ 落日の続きを 流星の産声を 背骨にしまい込んで さよならしよう ねえ「何もできないから空を見るんだ」君は言ったよね 瞬く光を数えて ああ 眩しいな やっぱり解りたくないから 僕は下向いて歩き出すの 巡った季節と温い夜風に壊れた時計も加速する 止まらない鼓動 ああ 歌が響いてる 耳鳴りが酷いんだ 全部全部 過去になってゆく 行こうか 境内の先、星が歌うあの場所へ 蹴った石畳 血の味すらも愛しくて 刹那、視線上 見下ろす藍色に散った光を 描けないんだ 星が降るなか君を見ていた 消えてしまいそうになるから 擦り切れた憧憬を 焼き直し 焼き直し 黒い明日を睨んだ 夜が明けても覚めないよ/夜が明けたら覚めるんだ 僕らの青い夢は にじんだ光が この約束が 正しい夏だったと 僕らきっとまた会えるから 覚えていて 言いそびれたこの言葉ごと 最後まで 終わりがくるその日まで 星が降るなか 確かに僕ら描いたんだ 落日の続きを 流星の産声を 白んでゆく藍ごと 背に飾った 消せぬ灯火を 握ったこの手を離したなら 背を向けた明日を 縋った昨日より 終わることのない夏を歌ってゆこう