宇宙とはすなわち猫です すべての次元、時空、空間はごろごろという音に包まれ 終焉と誕生を繰り返し、やがては猫へと帰るでしょう 混沌に這入る唯一の真理、猫という名前です 窓辺にてニャーと鳴き楽園の門は開き来 暴徒も暗闇も頭たれ伝く 神力の黄金の幾億の眼差しよ 夜深く星よりも遠いその瞳 古来より彼方まですべて皆君がため 永遠に永久に永劫に共に 名状できない存在 特異も暗闇も重きものに包まれる 火を出すの光、冥王星の瞬き、薔薇の香り 無限の鍵、何の意味もないのです 今年の遥かより、想像の彼の日より 世界が生まれここにある本当の理由、猫という名前です 惑い目てニャーと鳴き道たりしルーズスキン 宝玉も冠も打ち捨て触れる 灰と錆割れし島交じり合う色と色 黒木身を染め上げる幾億の白 精神も肉体も魂も君がゆえ 永遠に永久に永劫に共に 名状できない存在 方向も方向も方向に溶けてゆく 万物を救済する猫、菩薩という名前です