さあさあさあ、お立ち合い 今宵お目にかけますわ、犬神一座の十八番 年々ころり子守唄 年々ねろじゃと子守唄 年々念仏子守唄 母の乳房で血を吐いてち染め地獄の子守唄 ち染め地獄の子守唄 さてさて話はこれから大 西に夕日が傾く頃に東にゃ真っ赤な月が出る 寝ぐらに帰るつばくらめ ザ~っと一陣風が吹き 亡姫、卒塔婆を撫でながら 良いの明星光らせた 光った明かりは犬の目で 十五の節をおびき出す おびき出されてミシミシと 長い縁側息を止め 忍ぶ心で忍び足 夜ごと抜け出す女房屋 三日三晩彷徨って谷間で焼けと戯れた ひぐらしカナカナ鳴きやむ頃に 彼岸花が咲き出せば ここほれワンワン恋しいと 節は犬の子供を見守った 親の因果が子に移り 生まれた子供は四つ足で 月夜に吠える犬娘 ああ、あわれ悲しき犬娘 本当の逃亡聞きたけりゃ さあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい 世にも不思議な見世物小屋大 お代は見ての帰りでいいよ 犬神サーカス一座の始まり大