死を予感した者だけが見ることのできる花があるという その紫の花が彼の眉間に咲いた 腐敗臭を辿り寄せながらやがて散るのだろう 若い命を道連れに 吹き抜ける冷たい風にのざらしの死体が揺れる どこからか迷い込んだ固めの子猫 足を引きずりながら隣に横たわる 燃え上がる青い炎 振り乱す髪は燃えて いくつもの夜が溶ける いつまでも朝は来ない 灼熱地獄に恋地獄 父親地獄に母地獄 赤子の肉を貪る鬼の高笑い