なれないじかんのながれよるがながくかんじる からだよりもこころのおあしすがほしくて なにげにこわれたはずのらじおをつけてみると のいずまじりのかのじょのうたにであった なつかしくもないのになぜかぼくは ふときがつけばなみだしてた ひかりびかけたこのぼくにめがみがまいおりて かのじょのこえうるおすしずくのよう てんしのほほえみにもにたやわらかなかぜのこえ おとなになったぼくのこころをいやすなんて いつもわらっているようなかのじょのうたごえが ぼくのこもりうたがわりになってたのに ゆめでみるかのじょはそらをみあげて なみだをみせずにないてるよう まよなかにふともげざめるといたいほどのせいじゃく いつのまにかかのじょのこえもとざされ ふしぎなまほうにみせられたぼくはこどものように かのじょはもうらじおともにねむりについて もうつめたくなっているかのじょになんどもよびかけて いつまでもこえがかれはてるまで うなだれたかのじょのからだとわにめざめはしない かのじょのいないあのよるにはもどりたくはない