おりのなかにかくすように
かぎをかけたおもいとびら
ながれついたむこうのひとに
つめたててしまわぬように

とまることなくひびくおと
とのむこうのひとのこどう
つみかさねてたどりついた
そのむこうにこえをかけて

[あいにきたよ]
よるにうつるこえのひと
さしだされるてに
ふるえるこころ

それでもわたしと
あなたのさびないつめは
てにしたせかいをこわしてしまう

とまるようにながれゆくときのなか
あいたいひとのすべてをなくして
こみあげるそのこえひとのように

なきさけぶこと
ただそれだけは
のがれたかったけれど

おとをなくしたひとりへや
こくうにやどすじがぞうの
つばさをひきさぎるために
あなたはまたやみをまとう

[いきているの?]
きばをみせてわらうかげ
のみこむのはうずしおのざんきょう

それでもこどくが
わたしをむしばむならば
あなたのつめさえひきうけましょう

ことばはかべにはりついたまま
おとをもとめてうごめいていて
とびらはかたくとざされてまた
わたしとあなたをふたつにする

きりさかれてくずれたへやのなか
あいたいひとのすがたにおびえて
のこされてなきだしたひとのように

きえてゆくこと
そのゆくずえを
ずっとおそれているけど

たいようもつきもないやみのなか
あいたいひとのすがたをさがして
いきついたそのさきでひとのように

あいしあうこと
ただそれだけを
ずっとのぞんでいたの
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