もうふるぼけたけしきのなか きみはふいにかみをみみにかけて "つよいかぜね\"そうつぶやいた ゆきのようにはかないきおくがよみがえる なつかしさふりつもる もっとつよくきみをだきしめていたのなら いまはかわったの いつものみちたちとまった あわいろのゆうひのかげりで ひとみふせてきみはいった "つよいかぜね\"そうつぶやいた きみのことばがとおくかんじて ゆきのようにわからないきおくがよみがえる なつかしさふりつもる もっとつよくきみをだきしめていたのなら いまはかわったの おさなかったぼくにはきこえなかったよ きみのこころがとけてきえた きせつはめぐりふたりはせをむけあるきだした きみがかすんできえた こごえながらかさねたくちびるがいまは もどかしくふるえてる