せつなることば ふりそそがれるきょうきのあめは、かなしみのぜんやに もうとどまることのないふあん、ひとをおにへとかえ かみよ...しずまれよ、かみは...せをむけたまま さいあいなるあのひとはいま、ちからなるうなだれ ただ、さいごのときをまつすがた、うろたえるわたしは かみよ...かなしみは、かみよ...とどかない かみよ...かなしみは、かみよ...ふみにじられ うらみも、にくしみも、すべてをなくし、わたしはひざをかかえるように ふくらむおもいをただ、このなかにおしこめました なみだのはてにかなでるなないろのこと、ことばをなくしたわたしはむにかえるの ねがいのことばしずんでゆくあなたを、すくうことのできないわたしもあとにつづいて かぞえきれないまるでちいさなあわだまのむかしをだきしめながらそらにのぼりはじめる