てのひらのくぼみに きみがくれたものを まだぜんぶのせたままで さいごのえきをもうすぎたはずの さびたレールをたどって きみとぼくがであうことが ゆめみていたみらいのすべてと思っていた かさねたゆびとゆびがすきとおるから ぼくらはこころをむすんだ きみがないていたのはやわらかいかこ きえないつながりのおんがく ひとりじゃないとはじめてしった ひとみをひらいた だいじなおとがある むねのなかのほそいいとにさわらないように えらばれたきおくの いろのないえのぐできみのえをえがいた あのなつのひ ひかりのいりえで にどとゆけないばしょでまちうけている やくそくはまだずっとまもられたまま かぜにゆれるこずえを ただやさしく ささえている みらいはつづく あめをまつはいろのおかで きみはだれとであい ぼくはだれをおもう あたたかいかぜをよびながら プラネタリウムのそら くらやみをまつ つぎはぎのかべをさらして とじこめられたばしょではじめてひかる ぼくたちをうごかすダイナモ いきをひそめたゆめのかたまり むすんでひらくよ みずうみのそこには なつのあおいあめのしずくが いまもしずむ つめたいものだけをたべてそだつ ぼくのやわらかいこころ またはなさく ときがくるよ