犠牲となった影武者の死を 絶えず飛び胸をためる 誰も知るよしもない真実の証拠 たとえ名乗り出ても私を誰もわからない 事実は塗り替えられ私はもう存在しない ならばこのまま誰にも告げず消えよう そして闇に生きよういつか即位の時が来るまで 時代は流れて偽の心臓は 父と母の眠るSaint-Denisへ やがて医学の源に過去は暴かれるだろう そうなると全て終わる王家は歴史さえ失う 死んだ身代わりや友のためついに私は決めた ああ綺麗な旋律が体の隅々に流れ行く それが血の代わりとなるなら「これ」をくれてやろう 心臓を掻き出しガラスの玉座に乗せ 父と母の傍で大王となる 残されたロザリオ応援なき大王のために 何度も受け継がれて再び巡り合えた こうして誰もが知る革命の歴史は 何も変わることなく誰も消えることなく 夢を見ていた少年を待つ未来は 悲しいだけでない 彼は勇者大となった