かぜがたつゆうぐれのあかいろ
わたしはまだあのそらにこころをうばわれている

かわそいのみちをただあるいてた
そのながれにみをまかせはるかをながれてゆれていた

あなたとうみだすあすのにおいと
なにもないよるのやみのにおいと

あの日のあなたがいまでもむねにきえない
ふたりがであってわかれたただそれだけの
むすうのなかのひとつのはなしなのにね

まいにちはたいくつにすぎていた
そんなこともわたしにはいきてることだと感じた

わらってすごしたときのすきまに
いみをたしかめるようなあせりがあった

とおくでせんかいしていたあかいぐらいだ
フォーカスがずれてみえるにじゅうのきどうで
かたよったこころならいくつもあるでしょう

ゆうぐれはときどきこころにいたい
そのむじゃきなうつくしさとかなしさ

ないてるようなひょうじょうがいまもむねにきえない
ふたりがであってわかれたただそれだけの
むすうのなかのひとつのはなしなのにね
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