笑い方ばかり覚えて 泣き方は もう忘れた 頷くタイミングを外すたび 誰とも噛み合わなくなった 爪の跡が 掌に残って 言葉の代わりに 痛みを確かめる 呼び止めたいのに 声が渇いて 口だけが 動かなくなる 強いわけじゃない 弱いわけでもない ただ「人らしく」が いつも 遠すぎただけ これが 私の本音 まだ隠し続けてる 「大丈夫」って笑うたびに 胸の奥で誰かが泣いてる 約束を思い出せなくて 手帳の隅を塗りつぶした 「忘れてないよ」と言いながら 思い出せたことは 一度もない 眠る前の数秒間だけ 自分の顔が浮かんで 怖くなる 誰にも見せたことのない 無表情のまま 朝を迎える 優しさに触れるたび 逃げ出したくなる 欲しいのは 安心なのに 抱きしめられるのが怖い これが 私の叫び まだ言葉にできない 笑い声の裏に沈んで 名前を呼んでも届かない 本当は ただ一度でいい 無理に笑わなくても 隣にいてほしかっただけ これが 最後の言葉 壊れていても もう構わない 汚れたままでも まだ生きている それだけが 私の残しもの 仮面を外したあと 残るものが 私なら それでいい それで 本当に 終わりでいい これが 最後の言葉 壊れていても もう構わない 汚れたままでも まだ生きている それだけが 私の残しもの それが 私の生き方なんだ 生き方なんだ