かたちのないせかいにいきをふきこむ またあたしがうまれる ばらばらにちらかしたこころはわれものだから そっとつつんできみにおくろうひとつだけえらんでみせて なんでもないようなひびのかけらわすられぬものとついにあるのは なんでもだいたっていつのまにかすりぬけてしまうものだ とうめいながらすのむこうぼんやりとすかしてみえたけしきはまだ あたしもしらないきみもしらないせかいからきらひかりをそらした あっちこっちにかざられたちいさなしあわせのつぶを みようとしてとおりすぎてたひろいあげたきみのてには なにもないようにみえるけれどてをかさねたらたしかにかんじる なんでもないようなひびのなかにあたしのいばしょがあるんだ なんでもかわらずにつづいてくとわににもにたけしきのなか さがしものならなくなることはないからまだここにいたいよ とうめいながらすのむこうぼんやりとすかしてみえたけしきがいま しかいっぱいいひろがるよそらしたひかりのさすほうへ こぼれたことばからあたしのしらないあたしをしる きみのいばしょがあたしのとなりになれるならきらせかいがうまれる きらきら