なんでもないのに涙が こぼれ落ちたらいいから笑って 一滴も残さずに吸ってら 戸棚の隅の方へ隠すから 誰かの言葉の分だけ また少しだけ夜が長くなる 目を閉じたらどう?もう見たくもない なんて言えるわけもないし 不機嫌な声はかすんだ 浅い指輪の味をちょうだいな またいつもの作り話 焼けたライトで映す夢を見ていた 藍色になるこの身湯舟になすがままに 故に忘れてしまっても 愛用であるように錆びたカトリーヌ 君が終わらせてよ 最悪の場合は なんでもないこの涙が いらなくなったならもう忘れて たまったショック吐ったら 記憶の奥の方へ隠すから 誰かの言葉の分だけ また少しだけ君がいなくなる 目を閉じたらどう?もう見たくもない なんて言えるわけもないし