両想いとは それはつまりさ 惑星直列みたいなことで 何億という片想いたちの犠牲の上で 輝いてて瞬いてること忘れてなどいないよな? 巡り逢えたこの奇跡で 胸をいっぱいにして 恋と星と歌はいつか滅ぶらしい だからなに? そんなことちっぽけに思える君の唇 時は二人に嫉妬するほど スピードを速めるの 僕らも負けじとニヤつきながら抱きしめ合う 「愛とはつまり」で始まる名言にろくなものは一つもない そんなことより僕たち二人 キスしたままで どんな無茶ができるのかを 試す方が意味があるだろう いまだ人類が成し得ていない 愛の探査へと この街も人もビルも瓦礫と化す いつの日か そう思えば廃墟前夜すべてが煌めいてる 夢なんかひとつもなくとも僕らは 確実に 夢に人と書いて読んだ「儚」きバガボンドさ