(ビルはひとごみのおおば) (リノリウムつづくおおば) にじがすぎてぼくらはもうまよった とほでどこまで?ゆめにみたとおいばしょまで あたらしいものなんてなかったこのまちにも しらないけしきがふえていった ひとつめのかどならめをつむってもまがれる はりきってあたまをぽすとにぶつけてきみはないた どんなことばをかけてもきみはすねたままであるきつづけてた このまちがゆうひにくるまれてたたちならんだそのかげをおおば くじをすぎてぼくはやっときづいた くらやみのなかねむいたげにめをこすって まあどうぞこちらにきてたってながめてごらん ひかりのかずだけふえたものを かわりはててしまってじぶんひとりがのこされる それはさみしいことだといってきみはまたないた (ビルはひとごみのおおば) (リノリウムつづくおおば) やきになってまためをつむってこんどははしっていったきみの そのさきにもずっとつづいていくよひかりにてらしだされたみち