なみだも、いたみも、こころも、分かち合う ふたりならどこまでも往ける気がした ある朝、世界はわたしを閉じ込めた 悲しみや苦しみはひとりでは重かった あなたのやさしさ、それを愛せない弱さ 見慣れた丘の上、罪の重さを抱えて ──飛び立った 藍、光はゆらゆら 遠く、とおく、手を離れてく この痛みや、この苦しみを 分かち逢えなくてよかったなぁ 世界のそこへ落ちてゆき くらみ眩み、まぶたを閉じる あたたかくて、やわい記憶 あなたとの宝物 頭が冴えてく わたしはそこにいた 逢えないと思ってた顔がそこにはあった あなたはばかだよ そこに焦がれた愚かさ わからない わからないよ 何もかも分け合ったはずなのに 哀、ふたりはひらひら 踊る、おどる、手を絡ませて きれいな瞳でどうか見ないで 強く、痛く、叱りつけて 世界のそこはまだ先で ふわり、ふわり、こころは浮かぶ 甘苦くて溶けた時間 あなたとのひととき ──あぁ あなたに、何から聞けばいいかわからなくて 泣きそうなわたしに、あなたはこう言ったね アナタとまた出逢えた あたしはただそれでよかったの あたしたちはふたりでひとり ──ずっと、ずーっと一緒だよ── 世界がふたりを包んで、こどくを解く魔法をかける あたたかくて、いたむこころ抱きしめあった どこまでも深く、深い蒼を二人は辿る