すれちがうひとごみのなかさまよい あじさいがきれいにしずくをまとい こうさするこころをかきみだして ゆさぶられ じぶんが じぶんでないかのように せいぎょできないあたまの さきからあしのさきまで わすれようとすればするほどくるしい かなしいほどすみわたる そらがあおくどこまでも たかくたかくまいあがり とりのようにとびたい ふりしきるあめのなかだきあった おもいでさえけしてくさいしぐれ きみにであうことさえなかったら このあめもしらずに ちらばったえのぐのなかにみつけた あざやかできれいなきみがすきないろ わたしをしはいするきみ きみはわたしのもの わたしはきみのものきみはわたし がらくたみたいにすてられたおもいも ふみつぶされてけがれて しまったはなも そらのはてまでいけば なにもかもをわすれて あきらめていたせかいに はかないいちりんのはな ふりやまないあめがぼくのこころ つめたくこうらせてくさいしぐれ ただひとつのねがいさえかなわず いきるいみもわからずに さいごにふたりでみたあのはなび もういっしょにみられないのかな きみがしあわせでありますように なんどもいのるよ ふりしきるあめのなかだきあった おもいでさえけしてくさいしぐれ きみにであうことさえなかったら このあめもしらず ふりやまないあめがぼくのこころ つめたくこうらせてくさいしぐれ かえれずにからみあうゆびさきを ふりほどきあるきだす くもがながれててらすひかり