このへやのなかにはあなたとわたしだけ ふたりでうたをうたいつづけましょう そとのせかいなんてしらなくていい あなたがそれをのぞむなら わたしはあなたを「ちち」とよび あなたはわたしを「むすめ」とよんだ あるけぬわたしをきづかうあなた へやをうつくしいものでうめつくしてくれた あかいグラスに あおのスプーン きいろいわくのにっついのかがみ このへやのなかにはあなたとわたしだけ ふたりでうたをうたいつづけましょう そとのせかいなんてしらなくていい あなたがそれをのぞむなら くらいしんしつとまどのけしき それがわたしにとってせかいのすべて あなたはいつでもやさしいけれど そとのせかいのことはおしえてくれない へやのこものたち わたしをわらう ぼくなどときみはにたものどうし るりら、るりら」とわたしはうたうの そとのせかいにはきこえないように あなたのためだけにうたってあげる わたしがそれをのぞむから あなたのくちからきいた[せんそう]ということば どうしておへやがもえているの もえてきたやしきからみつかったのは こどくなおとこのなきがらと やけこげた…ぜんまいじかけのにんぎょう