記憶さえも途切れてしまいそうだ 笑う雲が陽射しをふさいで 昨日までを夢と重ねるなら 「僕らはいつからここにいたんだ? 」 ありふれた思考と理解に苛まれる過去のゆり返し 棺を灰へくべる とうにしがらみのない夜へ眠るように あの照らす球体の月がそう見ている 嘘も本当も全部 擦り切れた思想があふれて灰色の枯草に生まれ変わればいい 今日の非行も明日への祈祷も何ひとつとして残りはしないで 理想だけがから回って つまらないこと散々喚いてるずっと いっそうその身に咲いてる 嫉妬を摘みとる君を愛しても きっと壊してしまうから意味なんて 意味なんてないんだ 深い海の底にあって 彼岸の青にまぎれた悪夢にも 「またいつか終わりがくるから、花瓶に輪廻の枝を飾ろうよ」 安息に向かって走って追いかけて逃げてを繰り返し 僕らはいつの日か光の犠牲を背負う意味も忘れていく