ほんとうのさいごなのに ふたりはずっとわらってた へやにいれたゆきだるまが とけはじめていた しろいゆきとしろいいきとはしゃぐきみを みつめていた であったごろそんなふうけいに みちあふれてた またふゆがやってきて ぼくらはふたりでいて よりそいあいきずつけあい かなしみをもうしらずに いきてゆけるきがした えいえんなんてありはしない それでもあるとおもえた ほらまたいちねんすぎかわらない ふたりだけ こんなことがいつまでもつづいていく そんなきがしてた てぶくろがぬれることもきにせず ゆきをまるめてた さんかいめのふゆはぼくも すこしだけはしゃごう またふゆがやってくる ゆきはもうまばらで ひっしにふたりかきあつめた かなしみをもうしらずに いきてゆけるきがした すぐなくくせもわがままも かけがえなくかんじていた ほらまたいちねんすぎ かわらないふたりだけ こんなことがいつまでもつづいていく そんなきがしてた ほんとうのさいごなのに ふたりはずっとわらってた へやにいれたゆきだるまは とけきっていた