Gunjo

Yoh Kamiyama

ぼくにはまだわからないことばで
みたしたあお
じゆうによくにていた

おでおははるか
みたこともないくにへ
ふねをこいで
おもうつにいきていた

ふうにゆれるしろいかあてん
はらをすかせたこどもたち
ねがいをこめてほをひろげ
ながいながいたびをする

いまはだれもしらない
せかいのどこかで
かなしみにふれたなら
そらのかなたへ
くものきれまにのぞいた
ひかりはかすかにわらっていた
あなたあまたどこかで

こみもないまままま
きのむくまままでいいから
ほそいいとをたよって
ただおよいでいた

きりがはれるころめをひらく
はぐれないうすてどにてをのばせ
もうにどとかえらないみちを
てらしすすめそのさきへ

いまはだれもしらない
せかいのどこかで
よろこびをなくしたら
どうかおもいだして
よるのすきまにこぼれた
ことばがいまでも
かくしていたこたえあ
あしたのこと

あわいあわいやけたあさをねがう
ぼくがつづかなくても
とおいとおいあせたあおといつかであう
あのほしのうみへ

いまはだれもしらない
せかいのどこかで
かなしみにふれたなら
そらのかなたへ
くものきれまにのぞいた
ひかりはかすかにわらっていた
あなたあまたどこかで

いつかこのじんせいの
ひみつをあばいたら
むかえにゆくから
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