黄昏は夢も涙も
茜色に染めて
いくつもの傷と痛みを
輝きで癒すよ

なぜ何のために
生まれたのか
問いかける僕らを
嘲笑うように
誇らしげに
光放つ

陰りし残り火の
闇夜に消える時まで
たがため照らすため
我が身を燃やして生きたいと
叫ぶ空

黄昏に別れし友の
思い出が滲んで
故郷の届かぬ景色
溢れては落ちてく

まだ果ても見えず
僕の行方
続いてゆくのだろう
ただ胸の奥で
刹那、刹那
身薬うつだけ

儚く音もなく
夜空に飲まれよとも
温め守るため
朱色に染まり掌を
かざす空

なぜ最後の日を
恐れるのか
今ならば分かるよ
まだ笑う君と
名残り惜しむ
未来がある

陰りし残り火の
闇夜に消える時まで
たがため照らすため
我が身を燃やして生きて

儚く音もなく
夜空に飲まれよとも
温め守るため
朱色に染まり掌を
かざす空