ひらひらとよりそいわかれながら
かぜにまうさくらばな
いとしいひとよいまいずこ
だれとこのみぞらひとみにうつす
むねにささるのかけらいたみになる
いまごろきみもわけもなく
ぼくのこのいたみふいにかんじた
からみあったふたつのらせんたとえれば
はなかがり
いまひらひらとよりそいわかれながら
かぜにまうさくらばな
かたのうえにふたつならんだはるのなみだ
かわひたやくそくみちびかれてゆくように
かがみにこのみうつすたび
こころふるえてはきみがかさなり
ふたつのほしひとつになりつきにうかぶ
はなかがり
きみゆらゆらとやわらかなひかりあび
みにまとうはなごろも
ありあけのつきゆれかすむはゆめのみかげ
しずかにうかんだ
おぼろにそまるみらい
いまひらひらとよりそいわかれながら
かぜにまうさくらばな
さしのべたこのてにこぼれたはるのなみだ
ふたつのみらいがそっとかさなった
かわしたやくそくみちびかれてゆくように