まだ
通り風が
時折り
肌を刺す朝に
雪解けた
瞼の暗闇を抜け
今
「何が見える? 」
響かせた
応えは知れず
想い出の中
笑いかける
あの日の貴方も同じ
それは行き場もなく
ただ風に舞う
花
「いざや」
春は咲き
涙に花弁
今さら
悲哀など
疾うに果てたまま
日々馳せた
戀は既に
想い出の中
春は褪せる
あの日のままでは
ないはずで
嗚呼
言葉にはせぬまま
この痛みも
越えはするが
いざや
春は
涙に代わり
花弁
今さら悲哀は
共に果てたまま
季は暮れ
花
花
「いざや」
春は咲き
涙に花弁
今さら
悲哀など
疾うに果てたまま
過ぎ去れば
また季は巡り
遠く晴れた
それに紛れる
憶いだけが
共に掠れず
その声が
春を告げる