カメラ目線君は見上げてるよ
大層そうな修行風景
窓際の席に君と僕
セピアと呼ばれるようになろう

図書室で君を見つけたよ
スローモーションで動いてる
古い映画のように絶賛上映中
巨大な想いを映してる

そうだ僕は君を見たいのです
ああ後で君を忘れたいのに

さん、に、いちでアルバム開いて記憶をつないで
はちミリフィルムの世界の中へ
後ろ振り向くと君の席
シェイクスピアもロミオとジュリエット

用紙を後ろに回す時
話しかけようか迷います
大通りヘップバーンまで行かないけれど
君こそ素敵なヒロインだ

そうだ僕は君を見たいのです
ああ後で君を忘れたいのに

照明機材は照らし出す
放送室からも流れ出す
だんだん色を付け始める
背景が、青い空が現れてきたなら
景色を一つ君にあげよう

そして季節を一つそこに付けよう
そして奇跡を一つ君に見せよう
さん、に、いちで始めます
準備はいいかいさん、に、いち
20世紀へと僕は君に届けます
ああ後で君を忘れたいのに
だとしても君の席に
後ろの席に僕が作った巨大な景色を差し上げます