はなにも　みずにも
やまにも　くもにも　なまえのない
よみのたみ」とよぶそのおきてを
まもる　いのちのばんにん

うみにも　つちにも
むしにも　とりにも
ひとにも　かげにも　なまえのない
うまれおちこんせにたわむれて
たげんにいろをそめあげてく

もういいかい
まだだよ
おにさんこちら

はるなつ　ゆきずり
あきふゆ　こぞりて
れきしは　へんげん　よみのかなた
しゅうのあいはしんかにささぐ
しのみつぎものとなりいざな

もういいかい
もういいよ
おにさんこちら

くにうみ　ちきゅうに
ゆめみし　せかいに
ぶんかを　おりなす　たみをまもり
きんこうたもつ　ばんさくはつき
くじゅうにみちた　きょういは

へいわを　いのりて
てんとち　へだてるかけはしとして
すべてのかくとなりしをしえを
こころねにきざみこむいざな

ときはたち　しんめのほむらが
ゆくゆく　たどるみち
しんいんをおびた　おとのえ
うつくしくうつろうすがたは
むそうに　まがまがしい
いにしえになげく　ことのは

かしふかし　うたかたのこいは
きじょうに　なみだあめ
ひるいないよみへ　いざなえ

ひとしれず　かきょうをむかえとめどなく
たえまなく　まいおりて
さえた　とおぼえ
とこしえに

たまゆらに

よるにも　ほしにも
かぜにも　いろにも
なまえのない