深い谷の上で綱渡り
おりあいつけ始めたら
なりたくなかった大人になったよ
ずいぶん遠くまで来たけれど

あたりは多彩で輝かしい
僕がいかにつまらない
人間であるかを
思い知るばかりなんだ
もう、すり抜ける声

これはタイムマシンさ
最後の夜になってもいいように
一瞬の閃きにせよ
高く高く高くかかげたなら

揺らめく目で
君はどこかで
見ているかな

柔らかい目で
君はいつかのように
ほころぶかな

二人歩いた夕景は褪せて
曇りガラスのような君を見た
僕の声も忘れてしまうだろう
気づいた頃にはもう遅いのに

壊れそうな光も
確かな証明のはずだろう

これはタイムマシンさ
最後の夜になってもいいように
一瞬の閃きにせよ
高く高く高くかかげたなら

揺らめく目で
君はどこかで
見ているかな

柔らかい目で
君はいつかのように
ほころぶかな
(揺らめく目で)
(君はどこかで)