十 [Juu]
Ziyoou Vachi
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寝静まる部屋に鍵を置いて
起こさないように抜け出した
コンビニが光るこの町の名産品は退屈と意味
やっぱり生まれは選べない
それでもこれでよかったと言える日まで
振り向けないから倒さない 早く着いてよ 夜行バス
まだまだこれから
心と自由はきっとどこかにあるはずだから
まだまだこれから
たのしくするから
そうでしょ?父さん
眠らない街を見下ろせば
どこから来たのか思い出す
たしかあの辺りで降りたっけ 判らないなりに歩いてきた
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相変わらず強く生きている
もうすぐシャワーの音が止んで
値段の付いているやさしさを生唾絡めて口移す
まだまだこれから
身体が十字架 だってここまでやってきたんだから
まだまだこれから
たのしくするから
いるんでしょ?母さん
頬ずりキスをして手を繋ぐように
なにもかもを掻き抱くように
祈りも呪いも通じないくらい
やさしい子守唄が口を突いた
「ねんねんころりよ おころりよ」
眠りに就くまえはいつだって
不器用な十字を切るように
抜け出したあの日あの部屋と
あなたたちのことを思ってる