ふたりのあしあと
ふりつづくしろにきえてく
とけてはくれないおもいでひとつ
かたにまた、はらりとおちて
かすかなといきや
うすれてくきみのたいおん
とおざかってゆくねつとひとしく
おもいもさめればらくだったのに
かなしみをかくすようなえがおがいたくて
やさしいうそにきづけないままてのひらははなれた
きみにあいたい
きおくのなかさえも
ゆきにそめられてしまうまえに
つないだゆびさきにのこった
ねつはきえないよ
かわりなどなくて
とけたなみだはにじにきえてゆく
つきがねむったひのあさには
らんはんしゃ(はんしゃ)するはくぎんのゆきが
かえてゆく
つめたいこどくやおもいこがれたひびさえも
にどとさかないはなをまつことでわ
とまるじかんさえうごかせない
あの日のきみのまつところへ
かけてもどれたらなんどだっていい
いまのぼくがきえたとしても
きみにあいたい
きおくのなかさえも
ゆきにそめられてしまうまえに
つないだゆびさきにのこった
きみのぬくもりを
いろあせないように
ひとり、かれたこえでうたうから
きみが
きみが
きみがいない
まっしろなせかいで
ひとつ
ひとつ
ふみしめよう
ゆきをにじにかえて