さよならあいされてあいしてくれたひと
さよならあいされてあいしてくれたひと
しずんでいくたいようながめてた
どうかいまはまだよるのやみに
おきざりにしないでいてほしいと
いのるほどにかそくどをました
つぎのまよえるだれかてらしだす
あのこだけはせめてわらっていて
つきあかりがきれいすぎるから
ふたりのきずがすけちゃってこわい
やさしいうそだなんていらないから
せめてうそならほんとうのうそついてみせて
あなたのことばにくるまれたそのあとで
あなたのしぐさがつらくむねをささった
だきあっててをつないであるいていたのに
ねえきょうははなれてあるいたことばもないままで
あなたのせなかがないていたてをのばした
あなたはえがおというかめんつけてふりむいた
いつまでどこまでくりかえしひきかえして
なんどあとなんどこうやってたちどまるの
たいようがまたふたりをてらすよ
まるでなにもなかったようだね
ずっとそこにあったようにみえて
けっきょくどこにもなんにもないね
きもちつたえつづけていくことが
おもいつづけていくことだって
わかってたねわかってたのに
にがてだってできないままにした
やさしいうそだなんていらないから
せめてうそならほんとうのうそついてみせて
さよならあいされてあいしてくれたひと
さよならあいされてあいしてくれたひと
あなたのひとみをみたらいえないとわかったから
あなたのねむっているうちにほほにきすをするは
そのあとであしあとさえのこさないできえていくは
このゆきがとけるころふたりのすべてわすれて
さよならあいされてあいしてくれたあなた
さよならあいされてあいしていたわたし
このままゆきよまだやまないでふりつもって
ふたりがあるいてきたみちのりみえなくなるまで