こごえそうなびるのあいまごみにうもれて
うずくまるやせたのらいぬが
みみをたらしうわめずかいに
しおりしこうにぼつりくうふくだけをかんじる
くうきょうにすれちがうかげをみつめて
うなたれてさみしげなこえでほえる
あめになりそうなそらあてもないこどくいろの
ふとたちどまったしょうねんがたべかけのあいをさしだした
あすふぁるとのうえすからおちたおさないとりが
まよいこわれそうにさえずる
むいしきのなかもがきながら
くつのすきまをぬけておれたはねをひろげ
せいじゃくでかわいたかぜのなかへ
ぶきようにはばたいておちていくよ
あめになりそうなそらやるせないかなしみいろの
ふとすわりこんだろうばがてのひらのあいでつつみこむ
ほうしゃじょうにこうさしていくきょうというやじるしたち
あいというせってんをもとめていけていくよあしたへむかって
こころのないからだじつぞうのないかげうごけないすすまない
ゆめをみないひとみしんじつのないえがおこえもないなみだもない
もうすぐあめになりそうなそらはてしなくせつないろの
ふとまぶたとじたじぶんがそんざいするあいをたしかめる
ほうしゃじょうにこうさしていくきょうというやじるしたち
あいというせってんをもとめていけていくよ
くもりがらすゆびでぬぐいなみだのように
ゆるむむえんなひとのゆくえ
まちびともなくゆきさきもなく
のびたたばこのはいがおともなくゆかにこぼれる