流れ星は
秘めた想いを乗せて
まっすぐ飛んでくよ
不器用な二人のもとへ
月の下 言葉は消え去った
僕たちは密やかに
呼吸をしようか
痛いくらい煌めく星空
(ため息をこぼした)
吐息は君の頬を揺らして
(暗闇に溶けていった)
濁った左目に映る世界は
僕とどう違うのかな、なんて
何光年も先から来た君に
(隣合う影、ふたつ)
僕は戸惑うばかりで
(沈黙に潰されて)
延々と揺れるしっぽを見つめていたら
君は不思議そうな顔をした
流れ星は
秘めた想いを乗せて
まっすぐ飛んでくよ
不器用な二人のもとへ
曖昧な距離感はそのまま
僕たちは控えめに
呼吸をするんだ
まだ/もっと
君を知らなくて/知りたくて
きっと/きっと
仲良くなれるよね? /仲良くなれるかな
顔も声も全然違う君を
ずっと視線で探ってる
滔々と過ぎるだけの時間
藍と白と茜が混ざる空
「寒いね」って呟いた君に
ぎこちなくマフラーを差し出した
流れ星は
秘めた想いを乗せて
まっすぐ飛んでくよ
不器用な二人のもとへ
月の下 言葉はいらなくて
ただ、じっと温もりを感じていたいんだ
今、二人きり
呼吸をしようか