旅路を行くはひとかたの
恐れを知らぬ業の者
七分過ぎたその刹那
見る目かなわぬ巨大な壁が
上を下へと取り出し
東方にくれて立ち尽くす
明の宵には山越えて
村君のもとつかねばならぬ
ああ繋ぎ止めた明が
音もなく遠ざかり
繰り返す意響の囁き
想いはついえたとなくより
この身が朽ちる極までたゆみ流れ
いまいましくもとぼとぼと
強者どもが夢の跡
諦むことも口惜しく
持たるついで進のを払おう
信じかたきやおとろしや
いつしか壁は消えいらむ
八方の手を尽くさねば
答えは出せぬこの世はを貸し
ああ咎み止めたはずが
声もなく立ちすくみ
虫返す栄光もつぶやき
想いはついえたとなくより
この身が朽ちる極までたゆみなく
想いはついえたとなくより
この身が朽ちる極までたゆみ流れ