かべにかいたいともじはしおり
こいみだるむねをいまものこしたまま
とうになげたたばかりをつげて
なさけなどこわず
にどともまみえぬから
ひとではないはなでもない
かかるむしのわがみなれど
ゆきばのないこのおもいだけが
はらはらとまう
うなずきすらせずみさぐおめ
またたくまにはひそめる
こえもきかずこがれたひもなみして
ことばもないようしゃもない
どくのやいばあめをふらず
にげばのないこのこどもたちが
なしばらをうらんでいる
ひとではないこころがない
さしのぶてをたちわらうか
にじくられたわびごとをだいて
いとしさとくやしさにおともなくなきながらゆくの
やつをかいたこのうでにとらう
あなたへのおもいいまものこしたまま