できないことがふえるたびに
ぼくはじんせいのかちをはかった
なりたいじぶんがきえるたびに
ぼくはせいかいのみちをみうしなっていく
ならのこされたさきがくらやみだっていい
もうここでくたばるよりはいい
そうだろ
ああいまさらきたいなんかしちゃいない
わけがない
かなたのそらをかけるとりのせが
なによりもじゆうにみえた
あまたのちりのひとつでしかない
それでもたしかにこのよにうまれた
しらないなにかをえるために
あしもとのはなをふみにじっていた
みえないきずがいうごとに
つきが、ぐんじょうが、かこが、とおのいていく
さよならだけがじんせいでも
ねえであえたことにいみはあるでしょ
かえられないあのころより
まだみないみらいを
なんどもけしてかいたことば
なあうれないものにかちはないのか
だれのにせものだって
ぼくもゆめのひとつくらいみたい
たえまのないおとをことばを
さあいきているあかしをきざめ
かげひなたないねがいやゆめやきぼうが
そうかなうわけじゃないけれども
かいてはうばうみにくいものだらけだ
ああ
ねえこのままどこかとおくにいけたなら
せめてうつくしくちろう
かなたのそらにもゆるほしのひが
なによりもまぶしくみえた
あなたとであうことがなかったなら
せかいをかたるかごのなかいきていた
ひとすじさしたひかりをおいかけて