恋におちるうたなら
詩人たちが星の数かく
カナリアの声もつ歌姫たちが
月のぼるたびさえずる
だけどわたしのこころにあるのは
ただひとつの恋だけ
かつてあいされた
思いそれがあるから
ゆめもあしたもいらない
小さなかごのなかくらすの
愛にさけたきずなら
時の針があとのなくぬおう
あおざめたはだかの踊り子たちは
情熱をまいつづける
だけどわたしのこころに
咲くのはちることないくろばら
だれかをあいした
記憶それがあるから
おそれもさびしさもなく
穏やかな美少女でいるの
いつもわたしのこころにあるのは
ただいちどの恋だけ
あせることのない
ひみつをだいたままで
いっしょうだれにもかたらず
静かなる美少女でいきる
やがておいてゆくほどしょうじょのように