からっぽふるびたランドセルを
ひろったほこりまみれのものおきごや
ひらいたなかにはしわくちゃの
てがみがころがっていたとさ
とびらもしめずにてにとって
へやにもどかえてはほほえんだ
あのこだあのころすきだった
わすれかけていたなまえだ
あくじゃないよそりゃくではあるよ
らくじゃないよなあ
このままでいいやと
だれかがささやいて
うそじゃないよあの日のことばは
そうたしかに
かたすみでねむっていたんだ
てがみをかたてにとびのった
ここはひとりじめのしゃりょうだ
くちぶえなんかをふいてさ
けしきでもみてやるからな
きおくをたどってあるいても
むなしさばかりがつながって
いまでもげんきにやってるよ
ひとこといえたなら
あくになるよこくではあるけど
しかたないよなあ
このままじゃだめだと
しかってくれるかな
とうほうもないときをこえて
ゆるがないから
たまにおもいだそうよ
てのひらにむつのはな
すぐにきえるけども
わすれないよあたたかいよ
だってあの日とおなじだから
いつもずっとここにいるからさ
うけとめるよまっているから
こころとこころではなしをしようよ
ぼくときみのふたりで
きえるまでともにそばに
えがけたらな
あくじゃないよそりゃくではあるよ
らくじゃないよなあ
このままでいいやと
だれかがささやいて
うそじゃないよあの日のことばは
そうたしかに
てがみでもかくかな