あめあがりの みちあるいて
みつけた みずたまり
こんなきもちわ
どうせだれにも わかるわけない」と

どこかのえいがでみた
せりふならべて

このこころかくしたまま
へいきなかおしてあるいてた
あしもとにうつりこんでいた
ゆがんだぼくのかおがかなしいそうにみえてた

ものくろにそめたひび
まきもどしてはそれをくりかえす

あらかじめのせりふも
すりきれてたから

ありのままかくしていたことばを
すくりーんいっぱいにうつし
こころのままでも
ものがたりはうごきはじめる
たちすくんでそれでもはなした
よわさもいつからかひかりになってとおいた

かなしみはこのあめが
そっとすべてあらいながすよ
いまからでもおそいないときみがわらった

あめあがりひかりさしみずたまりのなかそらみえた
ここからでもみえるにじをさがして
きょうもあたらしいものがたりがはじまる