ひえたコンクリートもたれてほうをつける
めせんのさきにしびにただようほこりをみる
なにをはなすでもなくみうごきとれず
ぼくはへたなえそらごとばかりをずっとくうそうする
"もうたすからないだろう\"きみのとうさんがいう
ちょうどそのときめをほそめてわらうきみをおもいだす
ねがえばかなう‘ていうことばのくうきょうさだけが
ぼくのじんせいにそれからずっとぶらさがりつづける
しんぞうはうごいたままねむりつづけるきみがもしもしんだら
ぼくもしぬことができただろうか
あれからすうかげつくうやくわずのせいかつ
いきながらにしんでいる‘ていみではぼくもおなじだ
このせかいからのとうひばかりかんがえるのがくせになりはじめたころに
ほけんかいしゃのしんしょうひん
テレビラジオネットにさいきんめにするコピー
"すいみんちゅうにふえるよきん\"れいとうすいみん
いまだきえぬせんめいなうつくしきひびのいろといくらねがってみてもけしてかなわないこと
わかっているがときはたえたすでにておくれだからいっそぜんぶわすれてねむらせてくれ
えんめいそちによりただつづくねいきもうしろがみひかれるだけのたちきれないいと
たえがたいあくむみたいもうわすれたい
いやわすれないわからないおやすみなさい
それからろくじゅうねんぼくはねむりつづけてつきひはもじどうりのあくむとしてすぎて
るてんするばんぶつはぶあいそうでさめざめとしたたいどだが
ぼくにとってはいまだおんじんで
あらゆるけしきがかわりきみのびょういんもなくなりはじめはくろうしたくらしも
いまではなんとかやってる
はればれしいきもちであたらしいじんせいをやりなおす
きみのことはわすれたよ‘てそんなわけはない
うつくしいさまざまにはたましいがやどりそのこんていのれんけつで\"うつくしい\"はつなり
たとえばゆうぐれにぼうきょうがよみがえるようにうつくしいさまざまがきみのおもかげをよび
そのはかなしにおどされつづけるひびのはてにいきつくどんつまりは
やはりいきしにのやみ
ひとはそうしつをきょうようできるいきものだがにげだしたぼくはそのかぎりではない
いまだきえぬせんめいなうつくしきひびのいろといくらねがってみてもけしてかなわないこと
わかっているがときはたえたすでにておくれだからいっそぜんぶわすれてねむらせてくれ
えんめいそちによりただつづくねいきもうしろがみひかれるだけのたちきれないいと
たえがたいあくむみたいもうわすれたい
いやわすれないわからないおやすみなさい
すっかりぬけがらになりあるくなみきみちげんかくかきみのそっくりなおんなのこをみる
きゅうじつのひざしにぎやかにわらうそのこえにかぎりなくかくしんにちかい
きみのおもかげをみる
やおらおんなのこがかけよってだきついたうけとめた
そのしわしわのりょうてにさいた
あのえがおはまるでなつかしのかいがかたがいにめをほそめてわらうかおは
まさにぼくのきぼうだ
それこそがぼくのきぼうだゆめにまでみたぼくのきぼうだ
これこそがぼくのきぼうだうしなったぼくのきぼうだ
いまだきえぬせんめいなうつくしきひびのいろといくらねがってみてもけしてかなわないこと
わかっているがときはたえたすでにておくれだからいっそぜんぶわすれてねむらせてくれ
えんめいそちによりただつづくねいきもうしろがみひかれるだけのたちきれないいと
たえがたいあくむみたいもうわすれたい
いやわすれないわからないどうすればいい
ひえたコンクリートもたれてほうをつけるめせんのさきにしびにただようほこりをみる
なにをはなすでもなくみうごきとれずぼくはへたなえそらごとばかりを
ずっとくうそうする
へたなえそらごとばかりをずっとくうそうする