遠くのあの空に
ぼくからの言葉を
伝えようと探し当てた言葉を
形にすることなどできなかった
こんなにも持ってられない
それなのに捨てることもできないんだ
なぜだろう
伝えなかった後悔と安心の狭間
跳ねるこころが問うてくる
いつでも会えるこの空は
なんて遠い青なのでしょう
もどかしさの中に
本心が隠れた
あたたかいこの感情のせいでさ
どこもかしこも痛くてたまらない
与えたいそう願うのに
なにひとつ差し出すことができないと
こぼした
伝えたかったぬくもりをどこに置こうか
高い空の下で思う
抱いたそれは愛情で
見えない成立が痛む
飛べよ届けあなたの許
詩人のように呟いた
伝えなかったこの言葉の
色によく似た空の色