草木も眠る夜
ふいに冷たい君の手を取った
戸惑うつま先
導くように拍を刻むの
二人きりの世界に今
季節外れの雪が降る
街灯のスポットライトの下で
息を揃えて
作り物の声で高らかに歌い上げ
作り物の瞳で心、確かめ合うの
ありもしない心臓を必死に動かして
機械仕掛けの僕ら、見よう見まねで踊ろう
夜風に晒され くすんだ言葉を呑み込む
何回夢観たって 朝はもう来ない
歌声は吐息と混ざり宙を舞う
瞳は鏡のように微笑みを映した
ありもしない心臓がどうしてこんなに痛いの?
機械仕掛けの僕ら、朽ち果てるまで踊ろう